5000HIT記念

視線で殺して、魂で縛れ!
3





「あああぁ・・・・!!」


自身を柔らかく握られた英治の躰に、快感の波が一気に押し寄せる。
水島はそのまま手のひらを、ゆっくりと上下に動かした。
「気持ちいい?麻生先生。ほら、もう、こんなに・・・」
水島は、英治を扱っていた手を顔の前に持ってくる。
水島の長い指には、透明な粘液がからみついていた。

ウソだ・・・・・
ウソだ・・・・・
こんなのはオレじゃない。
男に・・・しかも、生徒にこんなコトされて・・・
感じてるなんて・・・・・・。
こんなのは、オレじゃない・・・・!!

「もう、イキたい?あまり焦らしても、後でしんどいだけですしね・・・。」
そう言うと、水島の唇は胸元から脇腹へと移り臍の横で軽く歯を立てた。
「んんっ・・・!!」
手は休むことなく、英治を高め続ける。
慣れた・・・
でも、普段では感じようもなかった絶頂感が、英治をどうしようもなく襲う。

イヤだ・・・・・
イヤだ・・・・・・・!!
イキたくない―――――!!

「んっ、んっ、あああぁぁぁぁぁ――――――――」
しかし、意志とは別に、英治は水島の手の中に、欲望を放った。

はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・。
肩で息をしている英治を、水島は嬉しそうに見つめる。
「――――――英治」
低い欲望に掠れた声に、ゾクッとして水島は瞼を開けた。
「お、おまえっ・・・!!!」
視線の先には、指の間から流れ落ちる英治の放ったものを、挑発的に舌で舐め採る水島の姿。
目と目が合うと、水島は英治に噛みつくようにキスを仕掛けてきた。

口の中に広がる青臭い味。
これは、自分の放ったのモノだと思うと、涙が出そうなくらい情けない。

しかし、英治の意志とは別に、水島の手は意志を持って英治の躰を這う。

カチャ
カチャ
荒い息遣いしかしていなかった部屋に、金属音が響く。
すると、いきなり水島の指が英治の蕾に差し込まれた。

「うあぁ――」
「力、抜いて。先生。」
「ん、なの、無理だ・・・・おまえこそ・・・」
抜いてくれ――――――――!!
しかし、痛みと不快感のため、声が震えてでない。
何かの滑りを絡ませた水島の指は、どんどん英治の中に入ってくる。
「気持ち・・・悪い・・・・・・」
「潤滑剤ですよ。流石にこれがないと、貴方を傷つけますから。」
そう言うと水島は、痛みと不快感で萎えてしまった英治の欲望も扱い出す。
「あっ・・・はっ・・・」

舌で、胸を刺激され。
片手で、欲望を育て上げられ。
もう片手で、躰の内を侵略される。

気持ち悪いのか
痛いのか
それとも・・・・・・
気持ちいいのか
英治にはもう判らなかった。

「もう、いいかな。そろそろ、俺も限界だし・・・・・・。」
そういいながら、水島は英治の足のひもを外した。
しかし、英治は意識が朦朧としていて、それすら気付いた様子がなくされるがままであった。
英治の意識が戻ったのは・・・・・・・・・

足を抱えて肩にかけられ
水島の高ぶったモノを英治の蕾に押し当てられ
一気に貫かれた時であった。

「いっ、あぁぁぁぁぁぁぁ――――――――!!!!」

痛い
痛い
痛い

痛みのあまり、一瞬気が遠くなったが、また次来る痛みに意識が戻る。
水島の熱い吐息が、耳元を掠める。

「そんなに力まないで、先生。」
「し・・・・るかぁ―――――――。」
「ほらっ」
水島の左手が英治自身に伸びてくる。
軽く扱われると、一瞬英治の躰の奥で電流が走る。

「や・・・やぁ・・・」
痛いはずなのに・・・・・・。
痛いだけなハズなのに・・・・・・・。
自分の中で違うモノを感じ取って、英治は内心かなり慌てた。

最近ヤッてなかったのは確かだ。
彼女と別れてから、アキラと遊び歩いていて、半年以上・・・・・・・。
だが、
しかし、
何故オレは
男に・・・・
生徒にやられて・・・・!!

「何を考えてるんです。」
自分の考えに閉じこもろうとしていた英治に、それを見透かしたように水島が声をかける。
「そうですか。それほど余裕なんでしたら、もっとついて来れますよね。」
「まって、水島――――あぁ!!」
腰を掴み、思いっきり引き寄せてはギリギリまで抜く。
英治の意識は一気に現実世界から遠のいた。



はっ
はっ
はっ

二人の息だけが暗い部屋に響く。
英治の上で動く水島の額から流れ落ちる汗が、ポタポタと英治の躰を濡らす。
いつの間にか、自由になった英治の手は、水島の肩にすがりついていた。
水島の表情に切ないモノが混じり、腰を動かす速度が上がる。

「ひっ・・・あっ・・・あぁ・・・」
「英治・・・・英治・・・貴方は俺のモノだ・・・・!」
水島は、グイッと英治の腰を引き寄せる。
「あ、あぁ・・・・・!!!」

アキラ
アキラ
アキラ―――――――!!

意識が遠のいていく中、英治は無意識に心の奥で、ただ一人の名前を呼んでいた。




続く・・・・


次の更新予定は・・・カウンター6000を越えた日です。

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