| −東京へ行こう!− |
「ちょっ、ちょお・・・・!」 どんどんと距離を詰めてくるヤツに、オレは真底怯えていた。 「ま、待てや!!こんな時は話し合うべきやと思うんや、オレは―――」 無表情で近付いてくる綺麗なヤツの顔が、マジで怖い。 「な、なぁって―――」 「今更だろう?」 「い、今更って―――うわぁぁぁぁ」 オレはそのまま、ベットの上でヤツに押し倒された――― なんで・・・ なんで、何でこんな事になったんや―――!!!!
オレ、貴志晴臣がこの桜華学園に転校してきたのは、2年生の夏前だった。 大阪生まれの、大阪育ち。 大阪という土地を心から愛してきたオレにとって、長年ライバルだと(勝手に)思ってきたこの東京にある桜華学園に転校して来るというのは、はっきりいって屈辱としかいいようがなく・・・・。 その原因は・・・・。 すべては、あの――― 「くそじじぃとばばぁのせいや―――」 「どうしたんだい?貴志君」 思わず呟いた晴臣に、担任だという男は不思議そうな顔をした。
転校初日、朝――― 両親に無理矢理連れてこられた晴臣は、超・不機嫌だった。 そんな晴臣の事など全く無視して、不機嫌の元を作った両親はニコニコと担任などに挨拶し、そしてこの学校から去っていった。 晴臣の両親はこのまま成田空港へ向かい、日本から出ていく。 大阪の家は処分され、晴臣には帰る場所はなかった。 残りの高校生活、この学校で過ごさなくてはならないのだ―――。 騙した両親が悪いのか、騙された晴臣が愚かなのか。 両親が海外転勤の話を晴臣にしたとき、既に晴臣が通っていた大阪の高校には勝手に退学届けが出され、親戚が理事を務める華宮学園グループの桜華学園への転校手続きが出来ていた。 東京へ行かされると知れば全身全霊で抵抗することがわかっている自分の息子に、夫婦は全て秘密裏に事を進めたのであった。 そしてそれは成功を見、晴臣はこの東京郊外にある全寮制男子校『桜華学園』に転校してくることとなったのである。
「さ、ココがキミの教室だよ。寮の方は、授業が全て終わったら寮長が迎えに来てくれることになってるからね―――」 「はぁ―――」 なんで男のくせに、語尾に“ね”とか付けんねん・・・このおっさん。 晴臣は担任の言葉など左から右に流して、自分の考えに耽っていた。 担任の教師はそんな晴臣には全く気付かず、機嫌良く2−3の教室をあける。 「おはよう、みんな。今日はかねてからウワサのあった転校生を紹介するよ」 手招きされ、晴臣は仕方なく教室の扉をくぐる。 「貴志晴臣君。ご両親の海外転勤という事で、この季節はずれに大阪から転校してきたんだ。みんなも良くやってくれよ―――」 さ、貴志君も自己紹介だよ―――。 そう横で云われ、晴臣もシブシブと従う。 「貴志です。よろしく・・・」 けっ、東京のヤツらなんかと、仲良うする気なんかないわ――― 晴臣の東京嫌いは、まだまだ根深いモノがありそうだった。 「席は―――萩原、手を挙げて」 晴臣は、教師の指さす方に視線を向けた。 「あそこ、あの席だよ。教科書は萩原に見せて貰うようにね」 「はぁ・・・」 手の上げた男の方に、晴臣は足を向けた。 教室の全ての視線を感じる。 なんや、オレに喧嘩うっとんのか――― ジロジロ見くさって・・・・。 クラスメイト達は、別に喧嘩を売るためにジロジロ見てたわけじゃないのだが、晴臣は完全戦闘態勢だった。 萩原と呼ばれた男の方へ近付くにつれ、晴臣はその男に妙な違和感を感じた。 そして、晴臣は思ったらすぐ口にする性格の人間だった。 席に着き、隣の席の萩原を見て開口一番 「なぁ、お前、日本人―――?」 教室中が一瞬凍り付いた。 なぜなら、萩原に向かってその言葉は禁句だということを、みんなは知っているからだ。 萩原自身も目を見開いている。 ―――何、びっくりしとるんやろう? 教室内の緊張など、晴臣は全く気付かない。 ただ、日本人としては完璧に色素の薄い髪の毛をした萩原に、率直な疑問をぶつけかけたダケだった。 晴臣の中では――― 「それ、染めたんちゃうんやろ?オレと違って根本から綺麗やモンなぁ」 そう云いながら、晴臣は根本が黒くなりかかっている自分の髪の毛をいじる。 「こうジッと見たら、眼の色だって、金色・・・?ちゃうなぁ―――淡い茶色かぁ?」 自分の顔をジッと見てくる晴臣に、萩原も押される。 「肌の色だって、なんか白いし。なぁなぁ、お前外国人なんか―――?」 あまりにも直球の質問に、萩原はプッと吹き出した。 ずっと特異な眼で見られてきた。 この容姿がいいと思ったことなど、1度もない。 外国の血が入ってることを云われるのが、一番嫌いだった。 けど、初対面のコイツにココまでこういわれると、何故か嫌な気がしない―――。 「日本人だよ、正真正銘日本国籍を持ってる。」 「えーそうなんか?」 「ああ、ただ母親がフランス人なんだ」 「フッフランス―――。また、ハイカラな・・・。なるほど、じゃあ、お前はハーフなワケや。」 「まぁ・・・ね」 「なーんや、すっきりした。謎はすべて解けたって感じやなぁ」 両親のことなど、根ほり葉ほり聞かれると思っていた萩原は、アニメの名台詞を云いながらあっさりと引き下がった晴臣に拍子抜けした。 「どうして・・・そんな事いきなり聞いてきたんだ―――」 思わず疑問が口をついて出る。 「あ?ああ。だって髪の毛の色薄いし目立ってたからから、何でやろと思うて」 妙な顔つきをしている萩原に、晴臣はハッと――― 「わ、悪・・・。もしかしてオレ地雷踏んだ?ゴメッ・・・」 晴臣は、思いつくまま口にするという自分の悪い癖を思い出した。 大阪の友人によく怒られたのだ。 『お前は、まず人の気持ちを考えろ。お前の言動で傷つく人がいるっちゅう事をな』と。 「ゴメン。ほんまむっちゃゴメン!!」 さっきまでの態度との急変に荻原は驚きながらも、クッとこみ上げてくる笑いを止めることが出来なかった。 「荻原―――?」 クックックと笑い出した荻原を、キョトンとした眼で晴臣は見る。 「別にいいよ、今更そんな事で傷つかないし・・・。」 「ほんまか?許してくれる??」 「許すも何も、怒ってないって。」 「ほんまー?良かった〜。折角仲良うなりたいヤツが出来たのに、いきなり嫌われたらたまらんもんなぁ・・・」 「え・・・?」 ニコニコッと笑いながら意味ありげな言葉を発する晴臣に、荻原はギョッとした顔を向ける。 この桜華学園の悪癖をしらない――今まで共学にしか通ったことのない――晴臣にとっては、別に言葉の裏などあるわけもなく、ただ気に入って仲良くなりたかっただけだったのだが―――。 「荻原―――何ちゅー名前?」 「荻原裕哉」 「荻原裕哉か。オレは―――」 「貴志晴臣だろ?さっき云ってたじゃん」 「そうそう。よろしゅうな?」 「ああ」 東京人(桜華は関東を中心に全国から色々な生徒が集まっているのだが、何故か晴臣は桜華の生徒をすべて東京の人間だと決めつけていた)は気に入らないが、この荻原裕哉だけは気に入った、晴臣であった。
転校初日、放課後――― 「貴志晴臣君はいるかい―――?」 2−3の教室に顔を出した男の顔を見て、教室中が騒めいた。 「誰、アレ―――」 既に荻原に懐ききって、机を寄せて話をしていた晴臣は、目の前の美青年に聞く。 「この学校の有名人の一人、坂上大希センパイ―――」 荻原は興味なさげに答えた。 「んで、そんな有名人が、オレに用事なワケ―――?」 「―――んなの、オレが知るワケないだろ?」 ボソボソと机の上で顔を合わせて喋っている二人の元に、その有名人とヤラはゆったりと歩み寄ってきた。 「貴志晴臣君だね―――?」 そう云いながら、坂上は晴臣に向かって、手を伸ばしてくる―――。 「そうやけど・・・・・・」 ニッコリ笑う(これまた、整った顔をした)男に、晴臣はビビリながらおずおずと手を伸ばした。 「僕は寮長の坂上大希。それでもって、同室者でもある―――」 坂上の言葉に、教室の生徒達はえっと云う顔をする。 「さあ、行こう―――?」 まるで女性をエスコートするように、坂上は晴臣に右手を差し出す。 晴臣は、ワケが分からないままに・・・・その手を取った。 クラスメイトのざわめきと共に、晴臣は坂上と教室を退場した。 複雑な顔をして、荻原が見送っていることも知らずに―――
「可愛い子犬ちゃんを連れてきたな、大希」 「これなら、ウチの寮に招待するんだったな・・・」 「うわー、目大きいね?身長は幾つ??」 晴臣は大きな男達――といっても晴臣自身、身長が170p(しかも自称)なので、180前後の男達は晴臣にとって大男なのだ――に囲まれて、目を白黒させていた。 「ハル。コイツら相手にしなくていいから―――」 晴臣の後ろに立っている坂上が、真底嫌そうな顔で云った。 「は・・・ハルって」 いきなり名前を愛称で――しかも大阪時代呼ばれていたモノと同じ――晴臣は怪訝な顔をして坂上を見た。 「えっ、だって。これから約1年間同室なんだし・・・仲良くしたいから、名字を呼ぶのは嫌だったんだ―――嫌だった?」 いきなり年上であり寮長である坂上に殊勝な態度を取られ、晴臣は戸惑いながらも「別に・・・ええけど」と答えた。 坂上は一気に嬉しそうな顔になり、周りにいた坂上の友人らしき男達は冷やかしの声を上げる。 坂上は友人達に威嚇しながら、寮内を説明して周り自室――晴臣の部屋にもなるのだが――へと晴臣を連れていった。 親切で自分を甘やかすほど気遣ってくれる坂上に、元々大阪時代も友人達に甘やかされまくっていた晴臣が懐くのにそれほど時間はかからなかった。 ―――坂上の態度に、そしてそれを冷やかす友人達の態度に何の意味があるのかを、晴臣が気付くはずもなく・・・。
あっという間に1ヶ月経った。 そして、晴臣は桜華学園での有名人となっていた。 坂上大希とその友人3人――笹山晃宏、長田健吾、岡崎紳一――は東寮・西寮・南寮・北寮のそれぞれ寮長であり、この学園では4天王と呼ばれ大変有名人・・・というか人気者であった。 その4人が、何かにつけ晴臣を構いに来るのだ。目立たないわけがない。 そして、入学当初からその容姿で目立っていたが、尖った雰囲気で誰にも近付けさせなかった荻原裕也の周りを晴臣はチョロチョロ犬のようにまとわりつき、いつの間にか横に立っている地位を得ていた。 しかも、荻原自身がそんな晴臣を全く嫌がっていないのは、誰の目にも明らかであった。 そんな人気者を独り占めしている晴臣は、羨ましがられ友人が増える一方・・・妬まれる存在になっていたのは当然である。
「かぁ―――!!上履きの中に土やって!!今時小学生でもせぇへんで・・・こんな嫌がらせ」 晴臣は、靴箱の中の上履きに山積みにしてある土山を見て、ガシガシと頭をかきむしった。 「コレやから東京人は・・・」 ブチブチと文句を云う晴臣に、周りはすかさず突っ込みを入れる。 「出た出た。晴臣の東京人批判」 「だからそれは偏見だって・・・。この学校元々東京の人間ばかりじゃないし」 自由な校風だが、進学校でもある桜華学園は東日本一円から生徒が集まっている。 「ええねん。口癖やから!!」 東京の人間がやなヤツだという晴臣の偏見は、この学校に来てすぐにに消えていた。 未だに発音や語尾などにイライラすることはあったが、以前ほど不快ではなくなってきている。 『コレやから東京人は・・・』というのは、晴臣の中での文句を言うときの口癖なだけになっているだけなのだ。 「しかし・・・どんどん悪質になってきてるよね。」 「ああ―――先輩達に相談したら?ハル」 坂上が晴臣のことを『ハル、ハル―――』と呼ぶので、いつの間にかみんなが晴臣のことをハルと呼ぶようになっていた。 「嫌や。こんなんいちいちあの人らに相談してたら、今以上にまとわりつかれる―――」 今でもあの4人にまとわりつかれて、いいかげんみんなの視線にウンザリしとんのに―――。 晴臣がこんな目に遭ってることを知ったら四天王達は――特に心配性の坂上は――今以上に構ってくることは判りきっていた。 好奇心の視線の中に身を置くのは、いいかげんウンザリしていたところだった。 「いいな―――?先輩らには云いなや・・・?」 鋭い視線を投げかけた晴臣に、周りにいた友人達はコクコクと肯いた。 スリッパを借り、ドロドロの上履きを洗い干すと昼休み休憩終了のチャイムが鳴り響く。 いまいち午後の授業を受ける気もなくなって、晴臣は屋上へ上がった。 「臣―――」 屋上では先客が煙草を吹かしていた。 晴臣はご機嫌になり、先客に近付く。 「裕哉、お前もさぼりか?」 「ああ―――まぁね。吸う?」 荻原が差し出してきた煙草の箱から1本抜くと、それを口に銜えて荻原の顔に自分の顔――正確には荻原の煙草に自分の煙草――を近付けた。 ジリッと煙草の火が移る。 二人で視線を合わせお互いニヤリと笑うと、顔を離した。 「お前といると、落ち着くわ―――」 吹かす煙草の煙を見ながら、晴臣は呟いた。 「臣・・・お前大丈夫なのか?」 荻原は何故か晴臣のことを“ハル”とは呼ばず“臣”と呼ぶ。 荻原だけが特別に感じられて、晴臣はくすぐったかった。 「大丈夫って・・・ああ―――」 言外に晴臣のことを心配してくれている荻原に気付き、晴臣は満面の笑みを向ける。 「別にアレくらい大丈夫や―――」 「何かあったら俺に云えよ・・・」 「ああ、さんきゆ―――」 さり気ない荻原のフォローが、晴臣には嬉しかった。 ―――そして晴臣は、この嫌がらせの数々の事実を予測不可能な事態で四天王に知られることとなる。
「うわぁ―――!!!」 「ハル―――!!!!」 ドンッと背中が押されて、気が付いたら晴臣は階段に真っ逆様に転がっていた。 友人達の叫び声と、誰かの悲壮な俺を呼ぶ声を遠くに聞きながら・・・晴臣はブラックアウトした。 自分を呼ぶ声がする―――。 その声があまりにも痛々しすぎて・・・晴臣はそっと目を開けた。 「―――ハル・・・」 「ん・・・坂上さん?」 晴臣が答えると、坂上は握っていた晴臣の手をギュッと握り返した。 「気持ち悪くない?」 「う・・・ん。大丈夫―――」 そう答えながら、晴臣は段々と自分に起きた事を思い出していた。 ―――そうだ・・・オレ階段から突き落とされたんだ。 「心臓止まるかと思った・・・」 沈黙の中、ポツリと坂上が呟いた。 「ハルが階段の上から落ちてきて・・・僕の目の前で倒れて・・・名前呼んでも全然目開けなくて・・・」 「大丈夫やって。全然―――痛っ!!」 晴臣は何故か凄く落ち込んでる坂上を見て、元気付かせるため起きあろうとしたが、全身の痛みにもう一度ベットに逆戻りした。 「ハル―――!!」 慌てて坂上は晴臣を寝かしつけると、真剣な目で晴臣を覗き込んだ。 「ハル、友達達に聞いたよ。ずっと嫌がらせにあってたんだってね―――?」 うっ――― 坂上は真剣に怒っていた。 「何かあったら、僕に云えってずっと云ってたよね?」 「べ・・別にたいしたことナイと思って―――」 「で、これかい?」 晴臣は何も云い返せなくて、ギュッと押し黙った。 「次から、何かあったら絶対僕に云うんだよ―――?」 「そ・・・そんな坂上さんの手をいちいち煩わせるわけには・・・」 忙しいんだし―――とモゴモゴ言い訳をする晴臣に、坂上はいつになく真剣な顔をしてベットに乗り上がってくると、晴臣の顔の横に手を置いて覆い被さる形で顔を近付けてくる。 「僕、ハルが一番大切なんだよ―――?」 ―――何か雰囲気が変や。 なんで、こんなに坂上さんの顔が近付いて来るんや・・・? 「ハルが好きだ―――」 そのまま坂上の吐息が晴臣の唇にかかると、フワリと二人の唇が重なった。 え・・・ え――― えええええええ!!!!!!! 晴臣は声にならない叫びを上げて、坂上を押しのける。 「お、オレは男や―――!!」 「そんなの知ってる。ココは男子校だから」 「じゃあ・・・なんで―――」 オレにキスするんやぁ―――!!! 「好きなんだ、ハルが。一目惚れ。性別なんて関係ないよ―――」 そのまま坂上は、のがれようと必死に藻掻いてる晴臣の両頬を押さえ込むと、そのままもう一度自分の唇を重ね合わせた時――― ガラッ 保健室の扉が開く音がした。 晴臣は天の助けと潤んだ目で、坂上は低く舌打ちをし、 そちらに目を向けた―――。 そこには、四天王残りの3人と・・・荻原が立っていた。 「大希、それは合意の上か―――」 最初に口を開いたのは、岡崎紳一だった。 涙目でフルフルと首を振っている晴臣を見ながら、坂上は深い溜息を吐きベットから降りた。 「違うよ―――」 その瞬間、荻原は坂上に近付くと拳を振り上げた。 「裕哉―――!!」 「大希・・・!」 ぐらついた坂上が壁際にあった棚にぶつかり、ガッシャーンと中のクスリなどが落ちる音が響いた。 そのまま、荻原と坂上はしばらく睨み合う。 晴臣は何が何だかわからないまま二人を見合っていたが、不意にこちらに視線を向けてきた荻原と目があった。 荻原はそのまま晴臣に近付くと、晴臣を抱きかかえる。 「裕哉―――?」 呆然としている四天王達を見向きもせずに、晴臣を抱きかかえた荻原は保健室を出ていったのだった。
「ちょお・・・裕哉・・・?」 最初は助けてくれただけだと思っていたが、どうも態度が違うというか何も喋ろうとせず黙々と晴臣を抱きかかえて歩く荻原に、晴臣はどんどん不安になっていた。 ―――こんな裕哉しらん・・・。 無言の荻原は、晴臣を抱きかかえたまま自室の扉を開けるとベットに寝ころんでいた男に「今日悪いけど一日部屋貸してくれ」といって、同居人を追い出した。 同居人が出ていったのを見届けると、荻原は自分のベットに晴臣を放り出す。 「いったぁ・・・。な、何やねんな、自分!!!」 全身には知った痛みに眉をひそめると、晴臣は荻原に抗議の声を上げる。 しかしその質問には全く答えず、荻原は晴臣にのし掛かってきた。 「ひ・・・・裕哉―――?」 自分にのし掛かってくる荻原の表情は―――真剣だった。 綺麗な男の真剣な顔というモノは・・・大変怖いモノであり・・・。 「あんなヤツにお前をヤられる前に、先に俺のモノにする―――」 「ちょっ、ちょお・・・・!」 ―――そして、冒頭シーンへ戻る。
こうしてオレの波乱に満ちた東京生活が始まった。 え? オレが裕哉に押し倒された後、どうなったかだって―――? それは誰にも云いたくない・・・。
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| ・・・・・・(滝汗) 20000GETのさとみサンのリクは 『ほんわかした学園物小説。受は、犬っころのようにかわいらしいやつで・・・。でも、ちゃんと男の子っていう感じ。』 *ちょっとダケ大阪弁(関西弁)講座* 『自分』・・・「私」と自分自身を指す言葉と共に、「貴方・キミ」と相手を指す言葉にもなります。 本分から「いったぁ・・・。な、何やねんな、自分!!!」 標準語訳「痛い・・・。な、何なんですか、貴方は!!」 てな感じ(笑) 見分け方は、その時のニュアンス・感じです〜。
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