|
|||||
| ギュっと目を瞑っている遙に、涼は優しいキスを何度も落とした。 震える睫。 噛み締める紅い唇。 甘い色香を漂わせる泣き目ぼくろ。 「スキ。スキだよ。遙。」 「・・・んっ。俺も・・・。」 可愛いコトバを紡ぐ唇をそっと吸い上げる。 奥に潜む甘い舌を味わうために、涼は自分の舌を遙の口腔内に差し入れた。 「りょ・・・」 歯列をなぞり、裏を巧みに刺激し、奥に縮こまっていた甘い甘い舌を探り出す。 絡め取り、誘い出すと、おずおずと答えてくる遙が可愛くて愛しくて・・・。 遙の意識をキスに集中させ、涼はゆっくりと服を取り払っていった。
どこかで遙を掴み切れていない自分。 ずっと・・・演劇祭のせいで、ずっと会えなかった日々。 いつも、遙のことばかり考えていた。 恵まれた環境。 恵まれた才能。 手には入らないモノなど何もなくて・・・。 悟ったような顔をしていたが、本当は全てを諦めていただけだった。 本気になること。 一生懸命になること。 自分には無縁のことだと思っていた。 ―――遙と出会う前までは・・・。 どんなに望んだって「嫌だよ」の一言で、自分をはねのけてしまう。 決して思い通りにならない、遙。 『その人を思うだけで、胸が痛くてね。その人のことだけしか考えられなくて。その人だけを思い煩い。その人だけに情熱を向けることができるんだ。』 すでに、幼稚舎の頃から“届かない恋”をしていた友人のコトバ。 『そんな煩わしいモノなら、お断りだね』 答えていた、自分。 恋という意味を初めて知った――― 大切で大切で大切で・・・。 欲しくて欲しくて欲しくて・・・。 でも、嫌われることが怖くて何もできなかった。 いくつもの夜を、遙を想って過ごした。 そして、それは限界に来ていて・・・。 『りょ・・・涼以外のヤツに、あんなに感じるワケないだろ!!!』 その言葉は、今の自分にはあまりにも無防備すぎて・・・。 最後の皮一枚で繋がっていた理性のプチンッと切れる音が、頭の片隅で聞こえた。
「・・・涼」 あまりの羞恥のため、遙は両手で顔を覆った。 流石としか云いようがないが、遙に何の抵抗も感じさせることなく見事に服は取り払われ、遙の無防備な素肌は涼の前に晒している。 きめ細やかな白い肌。 ―――綺麗だ・・・。 思わず涼は生唾を飲んだ。 「スキ・・・スキだ、遙。」 思わず口をついて出る言葉。 「うん・・・俺も。」 取り繕うことを忘れ、“俺”と云ってくれる、遙が愛しい。 「あっ・・・」 白い素肌のにあるピンク色の突起物を、涼は舌で味わう。 感じたことのない微妙な快感に、遙は身をよじった。 「知らなかった?遙。男でも、ココは感じるんだよ?」 片方を舌で舐め、軽く歯を立て、吸う。 そしてもう片方は、指でこねるように刺激して摘み上げる。 「んっ―――」 キュッと寄った眉。 沸き上がる快感を耐えるように噛み締める唇。 「噛んじゃ駄目だよ、遙」 それでも噛み締めている遙の唇に、涼は舌を運ぶ。 ペロリ。 紅い唇をなぞる。 「っ・・・!」 思わず開いた唇の間に、もう一度舌を差し入れる。 「噛んじゃ駄目だ。唇に傷が付く」 「ふっ・・・あっ・・・」 口腔を蹂躙しながら、合間に囁く。 「声、聞かせて。遙の声。それだけで俺は、熱くなるんだ―――」 耳元に唇を寄せ、耳朶を甘く噛む。 「あっ・・・ん」 遙から漏れる甘い声に、高鳴る自分を涼は感じた。 遙の耳朶を刺激しながら、涼は右手を遙の下腹部に這わす。 「やっ―――」 高ぶりつつあった遙自身を涼の手で包み込むと、遙は羞恥のため身をよじった。 「大丈夫。俺だってこんなになってる・・・」 遙の右手を掴み、涼は既に高まっている自身に持っていく。 「りょうっ―――」 遙の紅みかった顔に、もっと紅みがさす。 「ねっ、遙の声聞いてるだけで、こんなになったんだぜ」 少し軽口を叩いて、緊張している遙の力を抜く。 ヤワヤワと右手で刺激していくと、遙の高ぶりはどんどん熱を帯び涼の手を湿らせていく。 「あっ・・・あぁ・・・りょ・・・う」 初めて与えられる悦楽に、遙は口からは甘い声が漏れ続ける。 「遙・・・可愛い」 涼は耳元で囁き、項・・・鎖骨・・・と、紅い印をつける。 「りょ・・・涼・・・ダメ・・・」 高ぶる感情に目尻からあふれ出した涙。 余りの艶っぽさに、理性を手放しそうになるのを涼は必死にこらえた。 「いいよ。イっちゃえよ―――」 涼は上下に扱うスピードをあげ、敏感な先端部分を親指で擦った。 「やっ!あっ、あっあぁっ―――」 遙は普段より1オクターブ高い可愛い悲鳴を上げると、涼の手の中に自らの欲望の証を解き放った。 「顔見せて、遙―――」 両手で顔を覆ってしまった遙を、涼はもう一度優しく抱きしめる。 「・・・ハズカシイ」 小さな声で答える遙。 項まで真っ赤だ。 覆っている手を退けると、羞恥に潤んだ瞳が出てきた。 ―――か、可愛すぎる・・・。 遙の表情は、可愛さと共に艶っぽさと色香が混じり合い、涼を刺激する。 遙を傷つけたくなくて、涼は必死にその誘惑に耐えた。 ずっと用意していた潤滑剤を取り出し、自分の身につけていた衣服を勢いよく脱ぐ捨てると、涼はもう一度遙に覆い被さった。 小刻みに震えている躰を、ギュウっと抱きしめる。 「遙・・・スキだよ。遙・・・可愛い」 「りょ・・・う・・・」 震えながらも涼の首に腕をまわして縋り付いてきた遙に、涼は顔中にキスを落とした。 「うっ・・・んっ・・・ぁ・・・」 白い肌に紅い刻印を散らしながら、潤滑剤でたっぷり湿らせた指はゆっくりと遙の未開の奥へと辿っていく。 「やっ―――」 小さな蕾の周りの襞を一筋ずつなぞる。 潤滑剤をこまめに足しながら、固く閉ざした遙のソコを涼はゆっくりと溶かしていった。 ムズムズするのか、遙は身をよじって逃げようとするが、涼はそれを許さない。 「涼―――もぅ・・・やっ」 涙でボロボロになった瞳に見つめられ、涼は理性と必死に戦いながらも、遙を傷つけたくない一心で、遙の蕾を溶かしていくのに集中した。 「あっ―――」 涼の長い人差し指が、遙の中へ侵入する。 潤滑剤の力を借り、ゆっくりとスムーズに。 「遙、嫌?」 涙を吸い取りながら、涼は遙の顔を覗き込む。 「へ、変。き、きもちわる・・・・」 思ったほど痛そうではないのを見て、もう一本指を増やしてみる。 「いっ痛い・・・!」 jキュッと眉を寄せて、痛そうな顔をした遙に、涼は慌ててキスをする。 「もちっと、力抜いて」 「で、できない・・・」 下半身にギュッと力が入ってしまって涼の指を締め付けてしまっていた。 このままでは、動かすこともできない―――。 涼は反対の手を、遙の下腹部に這わす。 「んっあぁ―――」 イってしまった後で、敏感だった遙の分身は、すぐに力を取り戻した。 片手で遙を刺激し、もう片手の内部に差し込んだ指をゆっくりと動かす。 「やっ・・・やぁっ―――」 微妙な感覚と不快感に、遙は身をよじるって抵抗するが、涼はそれを許さない。 ゆっくりと、確実に、涼は遙の蕾を溶かしていく。 「遙・・・いい?」 「・・・・・えっ?」 どこか辛そうな、切羽詰まったような表情を浮かべる涼を、遙はぼんやりと見つめた。 「挿れたい―――」 「あっ・・・」 直接的な涼の言葉に、遙は真っ赤になる。 ―――そ、そんな事俺に聞くなよ・・・。 遙は思わず、涼を恨みそうになった。 だが、涼の真剣な目つきに、恐れる自分の心を叱咤する。 ―――涼がスキだ。 この気持ちにウソはない。 こうして、抱きしめられるのもスキだ。 怖いけど・・・。 涼に抱かれるのは・・・嫌じゃないんだ。 「遙―――」 欲望に掠れた声。 それでも、無理強いせず俺の了承を待っている。 それはきっと、さっき思わず俺が云った言葉『強姦』と云う言葉のせいかもしれない。 遙は大きく息を吸い込み、ゆっくりと吐いた。 「涼・・・来て」 ジッと目を見つめ、肩にまわした腕に力を込める。 涼の瞳に歓喜の色が映し出され、激しいキスと共に遙の両足を抱え上げられ・・・ 「いっ・・・!くぅ―――あぁ!!」 痛みに、目の前が真っ赤になった。 遙は、必死に涼の肩に爪を立てて耐える。 「遙・・・っ。痛い?やめる?」 涼の声に、遙はうっすらと目を開けると、涼も苦しそうな顔をしていた。 二人とも・・・苦しいんだ。 なのに、どうして1つになろうとするんだろう。 スキ・・・。 この気持ち。 いつの間にか口にするだけでは足りなくて。 想いを、どうして表現するのか。 ―――1つになりたい。 それは、言葉では足りない、溢れる想いを補うモノ。 だから、苦しくても耐えられる。 苦しくても、欲しくなる。 「涼・・・だい・・・じょうぶ。続けて・・・」 絶え絶えの声で、遙は訴える。 必死に痛みを耐えて、涼をもっと深く自分の中に導こうとする遙。 苦しいはず、痛いはずなのにニッコリと笑ってしがみついてくる、遙。 胸が熱くて、涙が出そうになる。 「遙っ!スキ!大好き!愛してる―――」 言葉なんかでは全く足りない―――。 涼は奥まで侵入を果たし、二人とも落ち着くまでジッと待つ。 荒い息が少し収まり、遙の苦しそうな表情も少しマシになった。 「動いていい?」 「―――ん。」 涼は遙の額にキスを落とすと、ゆっくりと動き出した。 「んっ・・・んっ・・・んんっ・・・!!」 痛みが楽になるように、涼は遙の前にも愛撫の手を伸ばす。 「あっ・・・やぁ―――」 躰全体をピンク色に染め、小さな喘ぎを漏らす遙に、涼の理性は本能に少しずつ浸食を受ける。 激しさが増す涼の揺さぶりに、遙は涼に縋り付くことで必死に耐えた。 痛みと痺れと快感と。 ない交ぜになった感覚に、遙の意識は混濁し始める。 「りょう・・・りょう・・・あぁっ・・・んぁっ・・・!」 「遙・・・遙・・・!!」 遙は涼の背中にギュっと爪を立て、頂点にまで達した自分の欲望を放った。 涼は低くうめき遙の中で達すると、そのまま遙の上に覆い被さった。
「ゴメン・・・やっぱ、少し傷つけたみたいだ・・・」 しゅん、とした涼に遙は疲れ切った腕を伸ばして抱きしめた。 「大丈夫だよ、これくらい。ホントはもっと痛いのを予想してた」 「気持ち・・・よかった?」 直接的な言葉を口にした涼に、遙は一瞬うっと喉を詰まらせるが 気を取り直して、自分に覆い被さっている涼を上目使いでジッと見て 「―――うん」 ポツリと頬を染め、遙は肯いた。 「はっ・・・遙―――!!!」 この後、涼が獣になったのは、云うまでもない・・・。
次の日―――。 「りょ・・・涼!!」 「どうしたの、遙」 キッチンからコーヒーを持ってきた涼を、遙はキッと睨み付けた。 「立てない・・・」 「えっ?」 「立てないの!もうっどうしてくれるんだよ!学校行けないじゃないかぁ!」 顔をも真っ赤にしながらバタバタベットの上で暴れる遙を、ボーっと見つめていた涼だが 「遙・・・それって、腰抜けちゃったって事?」 涼の言葉に、遙の顔はゆでだこになる。 「うるさい!うるさいっ!うるさーい!!」 遙は叫び散らすと、ベットに突っ伏してしまった。 ―――腰が抜けちゃうほど、俺を感じてくれた・・・ワケだ。 「遙―――愛してる!!」 「ばっ馬鹿ぁ!」 その後、「休む」と散々駄々をこね「学校行かなきゃ、もうこの家に入れない」と、遙の厳しい言葉に追い出されしぶしぶ学校に行った涼だが、全く授業は頭に入らず、始終頬をゆるませ周りの人間を引かせまくった。 結局、昼には学校を早退し、ほとんど動けない遙の面倒を甲斐甲斐しく見たのであった。
|
|||||
| 50000hits記念第2弾。 SHINE(夏編)番外編・・・後編にあった二人の初夜です。 この二人だと、あまりエロエローくならなくて、爽やかな感じが・・・。 やっぱ、目指せBoy'sLoveだからだろうか(笑) でも、合意の上のHって、ムズカシイ・・・って違うだろう(爆) 実は、初Hで合意って、初めて書きます。 藤岡と一樹は、一樹経験者だったし(苦笑) 博隆と渚は、半分強姦です。 亨と英治は、マジ強姦でした。 合意初H・・・ホント難しかったよ。 初な反応とかさ・・・(爆) やっぱ、初Hは強か・・・ゴホッゲホッ 始終やってるだけの話でしたが、5ヶ月間禁欲生活を送った涼にしたら、感慨深いことでしょう(笑) このまま、この二人はラブラーブ・・・いけばいいんだけどね。 世の中そんなに甘くないのです。 |
| ToP |